マゾヒズム文学の世界近況

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Comment: >時間は今もあるのに…なにかスイッチが入らない日々が続いています。 …確かにそういうことってよくありますね。馬仙人サイトへの過分のお言葉、恐縮です。馬仙人サイトへは訪問者も漸減し、労力をかけるのが虚しく感じることなきにしもあらずです。それだけに、お言葉はとても嬉しく、励みになります。最近思うのですが・・・。我が国に沼の言う「職業的女主人」がほとんどいなかった時代、マゾヒストは特殊な性的嗜好へのカタルシスを書籍（主に雑誌）に求めるほかはありませんでした。一方で、出版の自由が保障され、そうした雑誌の供給が可能となりました。当時の「奇譚クラブ」などには、創作にしてもエッセーにしてもマゾヒストの血を騒がせる記事がたくさん掲載されていました。当時に比べると、今は、「職業的女主人」ばかりか、非職業的女主人と出会うこともでき、マゾヒストが自己の性的嗜好を実践することが容易になりました。けれども、その一方で、雑誌記事の質が、以前とは変わってきたように思われてなりません。文章の力でＭ的感興を惹起するような、あるいは、「マゾヒズムとは何か？」を、屁理屈ではなく考えさせるような記事にはなかなかお目にかかれなくなってしまいました。
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