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マゾヒズム文学の世界

谷崎潤一郎・沼正三を中心にマゾヒズム文学の世界を紹介します。

中村佑介表紙画の『谷崎潤一郎 マゾヒズム小説集』

集英社文庫より、『谷崎潤一郎マゾヒズム小説集』が発売されました。

収録作は、

「少年」
「幇間」
「麒麟」
「魔術師」
「一と房の髪」
「日本に於けるクリップン事件」

の六編。
これは看板に偽りなし。
納得の素晴らしいセレクトですね。
まあ私に言わせれば、谷崎全集そのものが「マゾヒズム小説集」なんですが…。

表紙画は、多くの文庫本の表紙を担当しているイラストレーターの中村佑介によるものです。

谷崎潤一郎マゾヒズム小説集 (集英社文庫)谷崎潤一郎マゾヒズム小説集 (集英社文庫)
(2010/09/17)
谷崎 潤一郎

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いや素晴らしい。
中村佑介独特の人形のようなコケティッシュな少女の魅力が、そのままマゾヒズムというテーマにぴったりはまっていますね。

谷崎を象徴したと思われる「筆を持った馬」。
少女に腰掛けられて満足そう。
少女の白い足と黒いローファーに群がる少年たちも幸せそうですね。
「魔術師」にもでてくる虎の毛皮の敷物までも、少女の支配する世界に酔っているかのようです。
谷崎の作り出す「スクビズムの楽園」を見事に視覚的に表現しています。

そして、少女の足が踏んでいるのは「ほたての貝殻」。
谷崎の崇拝対象がヴィーナス(アフロディテ)に象徴される女性の肉体の美であることまでもしっかりと表現されています。

素晴らしい、素晴らしいですぅ!

さて、ここからはちょっとした自慢です。

なんと、中村佑介先生は、今回の表紙画を描くにあたって、参考として当ブログを読んでくださったのです!
うはぁ、光栄すぎる…
今回の素晴らしい表紙画に、ちょっとは寄与できたのかなぁ、と思うと、うれしいですねぇ。
生きててよかった、と思ってしまうぐらいうれしいです。

多くの方に本を手にしてもらって、マゾヒズム文学の魅力に触れるきっかけになってくれれば、さらにうれしいですね。
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タグ : 中村佑介マゾヒズム谷崎潤一郎少年

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コメント

踏み子さま

いえいえ、白乃さんのブログには
描く際に大いに参考にさせて頂いたので、
こちらこそ感想、とてもうれしいです!
実はこの先にもう一冊描く予定がありますので、
その時にまた、色々教えて下さい。

今後ともよろしくお願いいたします。

うわぁあ!

中村先生、コメントありがとうございます!
過分なお言葉、光栄すぎます!
素晴らしい作品、本当にありがとうございました。

なんともう1作!
これもすごく楽しみにしております。
今後ともよろしくお願いいたします。

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