マゾヒズム文学の世界

やはりM第一形式（男＝女＞＞男）が好みですね。理由はまったくご説明の通り。睦みあう男女の優越感と劣位者の切ない疎外感は麻薬のような効果です。

私もこの形式のトリオリズムが、もはや性的妄想の基本になってしまいました。
たとえば、飲食店で隣に座ったカップルにクスクス笑われたり、満員電車で至近距離でキスを見せられて、「存在無視」の感覚を味わったり、身近な「疑似体験」も楽しんでいます。

非常にわかりやすい分類ですね。参考になります。ところで谷崎作品で最後のM第三形式のものは紹介されていませんが、何かご存知ですか？私は恥ずかしながら谷崎をまだあまり読んでおらず、もしあれば参考にさせて頂きたく。
私の経験上、ゲーム作品にM1とM3のものはまだほとんど見受けられないか、描写があっても極めてソフトなもので、つまり主人公が妻・恋人に従属する類型のトリオリズム、明確な寝取られマゾストーリーはほぼゲーム化されていないのが現状のようです。これは非常に残念です。体験談などでもこの類は大好きなのですが…。

Mmさん

谷崎は圧倒的に標準とM第一形式が多いですね。
M第三形式について、典型的な作品はないと言っていいと思います。
ただし、「痴人の愛」をはじめとして、自分が崇拝している女性が複数の男性と淫らに関係を持つという意味で「堕落」するというシチュエーションは非常に好んでいてこれをM第三形式的に解釈して楽しむことはできるかな、と思います。

M第三形式は対象女性の位置づけが矛盾をはらむ相当複雑な心理ですよね、
私自身、その独特の味わいについては、民族的な屈辱感を伴わないと、なかなか楽しめなかったりします。

たとえば、「痴人の愛」のナオミが譲治を支配したまま、複数の白人男性の性欲の捌け口となって屈辱的な扱いを受ける…という方向の妄想であれば興奮します。

ゲーム化はまだ少ないようですが、トリオリズムに関するネット小説は素晴らしい者がたくさんありますよね。
「元彼女の奴隷に…」「妻が浮気相手に…」「ブサ彦物語」は、何度読んでもたまりません。

詳しいご返答ありがとうございます。
なるほど、「痴人の愛」の解釈次第ということですね。すごく勉強になります。
「元カノ奴隷」は私も大好きです。名作ですよね。
今個人的に注目してるのが、別項で白乃さんがトリオリズムの究極と称されていた「人間ビデ願望」及び「寝室奴隷」ですね。これを上手く描いた作品を漁っています。今は2chの方でもこの類の作品の書き手が少ないようで残念です。妻物語の「妻の性」などは好きです。もしこれは読むべきという様なものがあればご教授くださいませ。

Mmさん

「妻の性」読みました。
これはすばらしい作品ですね。
もうここのところこれを読んでオナニーばかりしている毎日です。
教えていただきありがとうございました。

喜んでいただけて良かったです、私にとってもその作品は白乃さんの言われる"寝室奴隷"嗜好に目覚める大きな原因になりました。まだ一応続いているようですが更新は遅く微妙のようです。しかし特に前半部の嫉妬を煽る妻の責めは見事ですね。

白乃さんのマゾヒズムにおける深い研究と探究心には敬意を払います。
トリオリズム、とりわけＭ第三形式には非常に感銘を受けました。
私は「ある夢想家の日記」にも認めたように美しいノーマルな女性に憧れを抱き、Ｓ性のある男性に支配されながら次第に女性もＳ性に目覚めていくという妄想に耽り、いつかそれが現実味を帯びて来るすることに夢を膨らませています。

コプキュラ さん

コメントありがとうございます！

「ある夢想家の日記」の大ファンだったのですごくうれしいです。
トリオリズムＭ第三形式はマゾヒズムとしても非常に特殊ですが、それだけに奥深いですね。